2026年1月30日金曜日

第3983話 宮崎県からはるばると

昨年11月の断筆騒動。
おかげで多くの読者から
お便りをいただき、
何人もの方と
酌交の幸運に恵まれた。

今日のお相手ははるか、
宮崎県からいらしたM浦K子サン。
延岡市在住の方である。
北区・梶原に妹君がお住まいで
上京のたび、お世話になるらしい。

都電荒川線・宮ノ前で待ち合わせ。
乗降客の少ない都電の駅なら
すぐに確認できるからネ。
挨拶もそこそこに
近くの「居酒屋ボンド」へ。

お酒はかなりイケる口らしい。
「生きる歓び」の読者は
男女を問わず、
召し上がられる方が多い。

ドライ中瓶を注ぎ合って乾杯。
昼間の初対面につき、
おとなしく定食のランチ。
彼女は鮭西京焼き。
J.C.は豚生姜焼き。
互いにごはん少な目で通した。

小冷奴・きんぴら・
胡瓜&大根浅漬け・
わかめ&根菜味噌汁。
みな丁寧に作られている。

訊けば、趣味は陶芸と散歩。
彼女の手になるぐい飲みを
頂戴して恐悦至極。
会話も弾み、二人で4本空けた。
あとは食後の散歩だ。
谷根千に行ってみたいと仰る。
いいでしょう、お連れしましょう。

尾久銀座から尾久橋通り。
日暮里駅のエスカレーターを昇り、
御殿坂から夕焼けだんだん。
ただし、此処からはもう
夕焼けを見ることかなわず。
無粋なマンションが建ちつつある。
建てる業者も阿呆なら
認可する荒川区も愚の骨頂。

谷中銀座、よみせ通りと来て
ちょい飲みスポット「呑平」へ。
生はサントリー、瓶はクラフト。
生で本日二度目の乾杯。

サントリー知多に切り替えると、
初めて飲んだ K子サン。
お気に召したとみえ、
お替わりと来たもんだ。

楽しい時間を過ごし、
日暮里駅まで送って
お別れの握手。
遠くからよく来て下さった。

「居酒屋 ボンド」
 東京都荒川区西尾久2-8-2
 03-5901-9441

「呑平(のんべえ)」
 東京都文京区千駄木3-44-10
 電話:ナシ

2026年1月29日木曜日

第3982話 そば屋の中華 目白台

浅草のそばとも・Mきと
数カ月前に訪れた「松栄庵」は
文京区・目白台。
その節はドライ大瓶を互いに
さしつさされつしながら
天もりやカレーライスを分けた。

当欄で紹介するつもりだったが
当店には中華メニューもあり、
どうせなら中華を食べてからと
思いつつ、そこから悪戯に
月日を費やしてしまった。

遅ればせながらようやく再訪。
相方も再びのMきだ。
ビールを通して即注したのは
中華そば&五目そば。

中華といってもそば屋らしく、
炒飯や中華丼は無い。
麺類限定でほかには
もやしそば・みそラーメン・
チャーシューメンがあるだけ。

中華そばに
肩ロースチャーシュー1枚、
シナチク、わかめ、焼き海苔。
五目そばは
チャーシュー2枚、ゆで玉子、
ナルト、わかめに
キャベツ・もやしなどの野菜。

日本そば屋の中華モノは
当たりが多いものだが
可もなく不可もなくであった。
それでも不満は残らない。

此処は日本女子大の裏手。
不忍通りから目白通りを右折して
その女子大にやって来た。
そびえるカテドラルを見上げたら
西島三重子が歌い出した。

♪ 胸の想い 言い出せなくて
  遠くで カテドラルの鐘
  思わずこぼした 涙を拭いて
    無理に笑った 風の中で  ♪
   (作詞:門谷憲二)

「千登勢橋」は1979年のリリース。
モデルの千登勢橋の本名は千登世橋。
門谷憲二が意識して代えたのなら
「池上線」も「池神線」にしないと
つじつまが合わない。

彼女最大のヒット、
「池上線」に勝るとも劣らぬ、
名曲であります。
聴いてみて下さい。

「松栄庵」
 東京都文京区目白台2-15-12
 03-3941-7441

2026年1月28日水曜日

第3981話 東上線で すべてまかなう

東武東上線・上板橋から
徒歩10分の距離にかねてより
行ってみたかった町中華あり。

「共栄軒」は昭和50年創業。
食べたいものが多いため、
誰かを誘いたい。
健啖家のうたとも・S合チャンに
声を掛けて同伴した。

ドライ大瓶を注ぎ合い、乾杯。
相方は焼き餃子とレバニラを所望。
当方は酢豚を通す。
餃子はまずまずの焼き上がり。
ジューシーなレバニラは
ニラよりもやしが多いけど合格点。
豚肉が柔らかい酢豚も水準以上だ。

締めは半チャンラーメン。
ラーメンが普通、炒飯は花マル。
大瓶3本で会計は5千円だった。

うたともにつき、あとは歌である。
東上線で隣りのときわ台に移動。
「DAM」なるカラオケボックスは
名前すら聞いたこともないが
小ぎれいで音響も悪くない。
2時間余りを過ごした。

さて、其処からは?
青江三奈の「池袋の夜」を
歌ったことでもあり、
美久仁小路へ行きたくなった。
先日は定休のためフラレた、
「ふくろ」の暖簾を潜る。

此処でもさっそくドライ大瓶。
今日は昼も夜も大瓶。
S合はすぐにハイボール。
ブラックニッカのポケット瓶だ。
お通しがザーサイでつまみは
彼女が択んだ手羽中唐揚げと
カマンベールフライ。

さっきの中華もそうだったが
このコは食べたいものを
迷いなくズバズバ注文してゆく。
人の顔色を窺ったり、
相談したりせず、
ゴーイング・マイ・ウェイ。
こういうタイプは昔、
アプレ・ゲールと呼ばれた。

今宵はこのあと、
スナックで仕上げる段取り。
美久仁小路の向かい側、
栄町通りの「S」に入った。

何曲か歌い合ったが
諸物価高騰の今日この頃、
スナックもだいぶ高くなった。
いずれにしろ、
上板橋・ときわ台・池袋と
板橋・豊島両区をトータル4軒。
すべて東上線でまかないました。

「共栄軒」
 東京都板橋区中台1-45-9
 03-3935-0933

「ふくろ 美久仁小路店」
 東京都豊島区東池袋1-23-12
 03-3985-5832

2026年1月27日火曜日

第3980話 歓びアーカイブ 第2回

本日は=歓びアーカイブ=。
その第2回をお届けします。
今回の旅では巌流島上陸は
果たせませんでしたが
思い出の1コマをご覧下さい。

2013年1月10日木曜日

第488話 小倉にハマッて サァ大変 (その3)

小倉から門司を経て
下関の唐戸市場に来ている。
市場の2階にある、
「唐戸食堂」で昼食を取った。
もっとも昼めしというより
昼飲みだけれども・・・。

この日は金曜日とあって
階下の魚市場では
「活きいき馬関街」と称し、
にぎり鮨中心の出店が並ぶ。
見た目、東京のデパ地下以下、
スーパー並みといったところ。
そこで鮨はパスした。

代わりに市場の隅の小店で
ふぐの唐揚げと
ふぐコロッケを1つづつ。
ともに100円ながら美味しい。

しばし下関を散策し、
連絡船に乗って巌流島へ。
門司でパスを買ったとき、
窓口の女性に
「巌流島って何かありますか?」―
訊ねたら
「何もありません!」―
素っ気ないご返答であった。

でも、賢い J.C.は事前に
ちゃあんと調べたもんネ。
宮本武蔵と佐々木小次郎の像は
どうでもいいとして耳寄りな情報は
この島に野生のタヌキが
生息しているというではないか。
狭い島だ、ちょいと探せば
見つかるハズ、それが楽しみだ。

はたして・・・居やしないヨ、
林というか藪というか、
けっこう木々がこんもりしており、
とても奥に踏み入ることができない。
ものの10分で島内めぐりは終わり、
ぼんやりと海を眺めていた。
巌流島から関門海峡

門司に戻る連絡船を桟橋で待つ間、
ふと振り返ると、ややっ!
居たヨ、居た、居た、居ましたヨ!
遠くに2匹のタヌキを発見

2匹ともこちらを凝視しているのは
警戒しているんだろうねェ。
案の定、近づくと
藪の中へ逃げ込んじまった。

門司行きの連絡船が着岸。
船を操舵していたオジさんが
紙袋を手に下船してきて
先刻までタヌキが
居た方向へスタコラと。

何かが起こりそうな予感のJ.C.、
すかさずあとを追う。
藪に近づいたオジさん、
いきなりバンバンと
柏手を打つじゃないの。

すると驚いたことに藪から棒、
もとい、藪からタヌキが
駆け出てきたぜ!
袋の中身は彼らのエサで
柏手に条件反射してるんだ。
エサがある間は人を気にしない

オジさんによれば、
どこから渡って来たのか
見当もつかないが
巌流島には今現在、
11匹も生息しているとのこと。
へえ~っ、そうなんだ!

昔、TBSのドラマに
「ただいま11人」ってのが
あったけど、この島は
「ただいま11匹」なんだねェ。

小倉に戻る途中、
門司の町をブラブラする。
小倉は街だが門司は町である。
個人的な認識として
ある程度の人口とサイズを
持つ大きなマチが街。
小ぢんまりとしたのが町。
勝手にそう定めている。

港から繁華街に向かうも
悲惨なことに門司の町は
寂れに寂れていた。

=つづく=

いかがでしたか?
タヌキって可愛いでしょ?

2026年1月26日月曜日

第3979話 関門海峡 行ったり来たり (その2)

山口市「長州苑」の昼食は
山口名物・瓦そばである。
卓上コンロの上には瓦が1枚。
そのまた上に瓦そばが鎮座。

去年の6月、佐賀県・佐賀市の
「八幡(はちまん)」で食したが
あまり感心しなかった。
さて、此度はどうであろうか?

瓦そばは常に一度茹でた茶そば。
そこに味付け牛肉、錦糸玉子、
青ねぎ、焼き海苔。
レモンと紅葉おろしは
ポン酢に投入する。

着火したら音を立て始めた。
焼け焦げてパリパリの部分が
なかなかによろしい。
ビールと美味しくいただき、
あらためて瓦そばを見直した。

瑠璃光寺に参拝、五重塔を仰ぐ。
茶店に甘酒・あめ湯があり、
あめ湯に惹かれたが看過した。

お次はカルスト台地の秋吉台。
J.C.は正直言って
石灰岩のニョキニョキよりも
鍾乳洞の秋芳洞を観たかったが
そちらは素通りの巻。

その後、萩・石見空港に直行。
列車にせよ、航空機にせよ、
ツアーの帰りは早め早め。
乗り遅れたら一大事だからネ。
出発まで1時間半もあった。

発券を待つ一同を尻目に
階上のレストラン、
「キッチンそらら」に赴く。
滑走路を臨む窓際の席を確保し、
萩の銘酒、東洋美人を置いてきた。

土産物売り場で
島根県・益田市産の栗ジャム。
古賀町産のつがにラーメンを購入。
つがにエキス入りスープが
ウリのラーメンは
清流・高津川からの贈り物とな。
高津川は支流を含め、
ダムが一切ない一級河川である。

レストランに戻って手酌酒。
つまみは日本三大芋煮の一つ、
津和野の芋煮と浜田名物の赤天。
すると左隣りに
ラーメンを抱えた女性が着席。

何気なしに横顔をのぞいたら
あらまっ! 見覚えのあるお顔。
昨夜、左隣りに座った彼女だ。
あるんだネ、こんな偶然がー。

「昨夜はどうも」
「エッ? あらァ!」
「どうです一杯?」
「いいえ、あっ、ハイ、どうも」
まったくもって前夜の再現である。
おかげで離陸前のひとときを
楽しく過ごすことができました。

「長州苑」
 山口県山口市木町1-6
 083-925-5850

「キッチンそらら」
 島根県益田市内田町イ597 
 萩・石見空港2F
 0856-24-0050

2026年1月23日金曜日

第3978話 関門海峡 行ったり来たり (その1)

13年前に訪れた下関では
唐戸市場で昼めしを食べただけ。
それでも下関市に属する、
巌流島をグルリとめぐった。

此度は9時にホテルを出発。
「春帆楼」のすぐ隣り、
赤間神宮を参拝する。
8歳で入水して果てた、
安徳天皇が祀られている。

境内は日本人の代わりに
コリアン&チャイニーズで
あふれ返り、それぞれの
ランゲージが響き渡る。

関門トンネルを歩いて渡った。
面白くも何ともないやネ。
海底を眺める小窓もなく、
まったく意味がない。
ジョギングする輩も多くて
危ないったらありゃしない。

バスで門司港レトロへ。
TDがしきりにみやげ購入を奨める。
旅行社と裏でつながっているのか、
やけに胡散臭いな。

みやげ店には見向きもせず、
13年ぶりの門司港駅を訪れ、
恋人同士で渡れば
幸せになれるという跳ね橋、
ブルーウイングを独りで渡った。

橋の向かいの「Anchor 1889」で
跳ね上がる様を眺めつつ、
黒ラベル中生にくつろぎを求めた。
くじらカツが名物だというんで
貰ったら小さいのが3枚400円。
少食派には願ってもない。

下関への帰りは関門橋。
眺望素晴らしく、
トンネルとは雲泥の差だ。
あんな所にもぐらせやがって
人はモグラじゃないっての!

バスは一路、
県庁所在地の山口市へと走る。
到着したのは「長州苑」。
みやげ物屋やレストランを
一手に仕切っている。
すぐ隣りは瑠璃光寺。
修復なった国宝の五重塔が
燦然と輝いていた。

=つづく=

「Anchor 1889」
 福岡県門司区東港町6-72
 080-3051-5512

2026年1月22日木曜日

第3977話 下関では ふくと VSOP

ANA725便は9時半過ぎに
萩・石見空港に着陸。
バスが向かったのは萩の町だ。
実に21年ぶりになる。

古い町並みを散策し始める、
一行と袂を分かち、
独り食堂の暖簾を潜った。
その名を「わらじ」という。

名所旧跡、神社仏閣は
写真で見ればじゅうぶん。
旅先では飲み食い優先である。
何も食べずにドライ中瓶を。
周りの先客は釜めしを待つ。
「わらじ」に束の間、
わらじを脱いだ J.C.でした。

バスは日本海沿いを西下して
元乃隅神社にやって来た。
真っ赤な鳥居が海へ向かい、
ズラ~ッと並んでいる。
歴史は浅いが外国人にも
人気のスポットである。

あとは絶景として名高い角島大橋。
夕暮れどきには13年ぶりの下関。
日本で初めてふぐ料理店として
認可を受けた「春帆楼」に登楼。
伊藤博文ゆかりの店である。

一人旅の六人が一卓を囲んだ。
品書きはかくの如し。
先付 前菜 御椀 向付 焼物
鍋物 煮物 止肴 御飯 水物

主役は何と云っても向付の薄造り。
数えたら19切れもあった。
失礼ながらみなさん、
眼の色変えてパクパクぱくぱく。

J.C.は麦酒から下関の銘酒、
海響に切り替え、当地では
ふくと呼ばれる薄造りを楽しむ。
10切れ食べて箸を置いた。
いえ、残すつもりはありません。

熱い鍋にしゃぶしゃぶと泳がせる。
いや、たまりませんネ。
J.C.の知る限り、ふぐしゃぶは
浅草「三角」しか思い浮かばない。

見ていた左隣りの女性に訊かれた。
「お酒、美味しいですか?」
「ええ、とっても。
 召し上がりますか?」
「いいえ、けっこうです」
「まあ、そう云わずにー」
酒盃に2杯召し上がられた。

食後は下関駅西口のホテルへ。
またもや単独で夜の街に出る。
この街一番の繁華街、
豊前田通り(晋作通り)は
下関の西銀座的存在だ。

スナック「タンポポ」に入店。
カラオケが無いのがよく、
サントリーVSOPまで飲み放題。
当たりの柔らかいT子ママと
会話も弾み、90分の滞空で
ドライ小瓶3本と
VSOPソーダを4杯を飲んだ。
どちらからともなく、
メルともになったのでした。

「わらじ」
 山口県萩市呉服町1-4
 0838-22-6100

「春帆楼」
 山口県下関市阿弥陀寺町4-2
 050-5457-4369